『ミュージカル・テニスの王子様』は高い動員数を誇っています

『ミュージカル・テニスの王子様』は、通称テニミュと呼ばれ、1999年7月より集英社から発売の週刊少年ジャンプで連載されている、許斐剛先生による少年漫画、「テニスの王子様」を舞台化したミュージカルです。当初は原作・アニメファンからの関心は低く、製作者側も「男性のみのキャスト陣」「少年漫画の舞台化」「スポーツ物」ということもあり、手探り状態で作り上げられました。しかし初演初日、休憩時間に入った途端観客が一斉に携帯を持ってロビーに走り込むというほどの盛り上がりを見せ、千秋楽には立ち見客が出るミュージカルとなりました。テニミュは、口コミと評判により、2003年の初回公演から現在までに、累計35万人以上の観客動員数を記録するなど人気は加速し、東京・大阪では当日チケットを求めて数百人が並ぶほどの高い動員数を誇っています。その後、初代卒業公演では劇場では客席が足りず、隣接する大ホールにスクリーンを設置し、同時に画像が放映されるほどになりました。『ミュージカル・テニスの王子様』は、「ベルサイユのばら」、「美少女戦士セーラームーン」に並ぶ、漫画原作のミュージカル化成功例と言えるでしょう。

ドリーム・ライヴは青学の代替わり毎に新作されています

『ミュージカル・テニスの王子様』は、夏本公演(東京・大阪、及び各地方)、冬本公演(東京・大阪、及び各地方)、コンサート(東京)のローテーションで公演されています。中でもコンサートはドリーム・ライヴ(通称"ドリライ")と呼ばれ、ライブDVDでは、本編と違いキャストが歌ったり、ネタをやったり、お芝居仕立てで進行する、いわば歌謡ショウのように制作されています。その中でも、乾貞治starring荒木宏文の「データは嘘をつかないよ」のシーンは必見です。もちろん、彼のパフォーマンスは、『ミュージカル・テニスの王子様』での活躍(乾・海堂ペア)ならではと言えるでしょう。なお、テニミュDVDは全てアニメイトでのみ販売されていて、山吹公演まではレンタルもあります。テニミュCDは通常のCD店等で販売されています。また、ドリーム・ライヴ(通称"ドリライ")では、全公演の中から、演出・出演者に関わりあるナンバーが歌われています。 青学には各代青学バラードと呼ばれるナンバーが、各校には校歌と呼ばれる各校を象徴するナンバーがあり、アンコール曲も青学の代替わり毎に新作されています。

登場人物そっくりなキャストが魅力です

テニミュでは、親切な説明セリフ、分かりやすいキャラクター、覚えやすいメロディー、そしてドラマチックに演出される白熱の試合など、原作、テニスの王子様を忠実に再現しています。とりわけ、効果音とピンスポット始めとした照明を基本とし、さらに動画などを組み合わせると言う斬新な方法で表現されるテニスボールの動きは、ボールの軌道・原作、テニスの王子様で描かれた荒唐無稽な必殺技や誇張表現などを忠実に再現していると、これを楽しみにしているファンからも評判です。テニミュの魅力は、イケメンキャストが「キャラ」を「全力で」「演じている」ことです。たとえば、仮面ライダードレイクでおなじみの加藤和樹が演じる、氷帝学園のエース、跡部景吾は、跡部景吾「役」を「演じる」加藤和樹、というキャラ設定や、よくできたステージングだけでもない、すべてが一体となって形成される、まるで原作から飛び出してきたかのように登場人物そっくりなキャストにあります。ちなみに、東京都出身の元フジテレビアナウンサー、タレントの中井美穂さんは、「テニミュ」比嘉公演製作発表会で、「サポーター代表」として、司会進行を勤めたり、3代目卒業公演大楽(岐阜)にも足を運ぶほどの大ファンです。

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